師走、豊平川の河原はすっかり雪に覆われました。ただ、流れにはほとんど氷はなく、比較的暖かな年の瀬。散歩の人の踏み跡をたどっていくと、サケたちが集まっていました。
胆振西部の川は雪と氷の季節になりました。産卵エリアを遡って見ると、そこではホッチャレの分解が進んでいました。降って見ると、フレッシュなペアが産卵の準備をしていました。【室蘭支所】
定期的に観察している胆振西部の川の産卵環境が広範囲に破壊されたことで受けたショックを癒してくれたのが、この光景です。サケがペアになって、メスが卵を産みオスが精子をかけるまでの記録です。命をつなぐのはかくも大変なのに、破壊するのは簡単です。【室蘭支所】
北海道は2年連続でサケの不良が続いています。来季以降の資源を大事にしなければならないところですが、サケの自然産卵と産み付けられた卵は、必ずしも大事にされていません。悲しい気持ちになりました。
【室蘭支所】
ししゃもが産卵するのは夜です。闇の中、ししゃもを追いました。そろそろと流れに近づくと、そこにオスのししゃもがいました。【室蘭支所】
鵡川はししゃもの遡上の季節。ですが、濁りがきつい。水面をじっと観察していると、ライズするししゃもの姿を発見できました。何かを食べている様子はないので、まわりを確認しているようです。【室蘭支所】
札幌市内の川でJR鉄橋が横切る付近はサケを観察しやすい場所が多くあります。星置川、琴似発寒川、そして豊平川。鉄道を作る場合、平坦でな安定した地形が適しているとすれば、扇状地の先端部分、つまり水が湧き出すところ、になるからと想像しているのですが…。
豊平川のJR鉄橋付近でサケの姿を探していると、カワガラスがやってきました。しばらく水中の様子をうかがって、水にもぐって水生昆虫やら小魚やらを探し始めました。渓流をあるくとよく出会うカワガラス。意外と身近にいるんですね。
豊平川のJR鉄橋付近で、流れが変わって泥が沈殿していたところに流れを復活させ、サケが卵を産む区間に戻す試験が行われています。9月に工事をしたあと、10月下旬に早くもサケの産卵床ができていました。
10月半ばの胆振西部の川。産卵しそうなペアを発見し、観察しているとオスが砂利をはねあげ始めました。なぜオスが掘るのか…。ともかく激しく底を掘る姿をとらえました。
【室蘭支所】
10月半ばの胆振西部の川では、これから卵を産むサケ、卵を産み終え産卵床を守るサケ、卵を産む役割を終え死んだサケと、命のいろいろなステージのサケたちを観察できます。卵を産む役割を終えたサケ=ほっちゃれは、水中の生き物のごちそうです。【室蘭支所】
胆振西部の川、10月9日撮影のサケの産卵です。午前11時すぎにこの三角関係を見つけてから3時間。産卵に至るまでの道のりをつぶさに記録、編集しました。9月の別のペアの撮影「チャンスをつかめ」ではすんなり産卵しただけに、興味深いドラマチックな展開でした。【室蘭支所】
「川が浅いと大変です」の続編です。胆振西部の川のうち、下流部で流路が変わってしまた流れは、10月14日に元に戻されました。本来の川筋です。ただ、人工物が設置されていました。依然、遡上が続いているサケにとっては浅すぎる場所を通らなくてよくなったものの、ここをあがらないと上流にはいけません。【室蘭支所】
胆振西部の川は9月の台風18号のあと、下流部で流れが変わっていました。新しい流れは河川整備で作った平らなところを流れてしまったので、サケにとってはあまりにも浅いようです。近所の人の中には気にしている方もいるようで…。この撮影の1週間後に次の変化がありましたので、「元の流れに戻ったものの」もあわせてご覧ください。【室蘭支所】
北海道の川の環境と生き物たちを撮影しています。
今も力強く残っていたり、人の仕業で危機に瀕していたり、人の思いで回復していたり…。
人と川と生き物たちを見つめます。
Wildlife and rivers in Hokkaido are faced with uncertainty.
Human chaotic advance and changing climate are making impact to the natural environment of Hokkaido.
But picking up a fact would make people wise and pious.
We hope these films help people to have a sense of wonder.
北海道魚類映画社 / HOKKAIDO FISH FILMS
札幌市手稲区 / Head Quarters, Teine Sapporo HOKKAIDO JAPAN
hokkaidofishfilms@gmail.com